草稿 #1

 世界中に広がるego 国に住む犠牲、ああ無情無常。有象無象の叫びの化身。世界が崩壊していく、ユピキタスの森で住む動物たちは野性を失いつつ私は私であることに自問自答する。森は優しくないのである。世界の辺境であろうとも血を流す刃が至る所に仕掛けられている。こっこにつながる道は世界の一部とはいえ都市には忘れられた辺境ー片田舎ー最果ての精神のよすが、道を誤ったが戻れない。不安な毎日に追いつかれそうだ。不安は創作させる。創作せずにはいられない。敵は自分だ。It’s up to you.まさに自分次第だ。裁かれることに脅え、未来が断ち切られる日を待つのか?

 安定が打ち砕かれるのはわかっている。しかし安心というものは日常に平穏を与えてくれる。日常の離脱が訪れるまでの平穏が幸福なのである。罪を背負って罰を恐れる。そんな生活はイヤだ。

 

 血痕

 

 私に残された血痕は、狂ってしまう脳を持ったひ弱な気管支である。叙情は抹殺され、嘆きは世界に届かない。何が正確で不確かなものは何か、応えてくれない平原に我らは集う。超越する必要なんてない。普遍的であることさえ不可能なのに不可塑性を持とうなどとは思うまい。ゆっくりと平原は動いていく。世界が微塵ともしなくても、平原は森は動く。動くのだ。疾風迅雷、駆け抜ける。黒い影、急激に狭まる視界。失われゆく聴覚。全てを無に帰すために生きているのだno n sense -nonsense 苦しみの苦しみが痛みとなって還ってくる。視界は全く不全で、善などは忘れ去られた悪行の限り、そうなっても生活は変わらない。世界に従って収斂してゆくしかないのだ。

 不思議と貧困の生活にも慣れというものが生まれてきている。人から見れば余程苦しいのであろうと思えるような生活ぶりでも、あえてそこに飛び込んでみれば、いかようにでもなるのである。生活での身近な地域はどれほど裕福なのかは知らないが、飯が食える、汗が流せるだけで不思議と痛みは和らいでくる。